お歳暮の歴史を知っていますか
お歳暮の事は、できれば社会に出る前に一通り覚えておきましょう。やはり、いくら世の中が変わっても、こういった感謝の心を表す為の風習というものは大事にしていかなくてはなりません。この風習が、年末になるとその年度、あるいはこれまでにお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝える為に物を贈る「お歳暮」になり、現代に至ると言われています。 現在における「お歳暮」は、ここからきているのです。日本における年の暮れの事を「歳暮」と呼ぶことがあります。その為には、まずお歳暮というものがどういったものなのか、どのようなマナーがあって、どんな物を贈るべきなのかという事を知っておくと、社会人としての責任や人間としての責任をしっかり果たせることに繋がっていきます。 お歳暮の期限は、はるか昔に御先祖様の霊魂を迎え、その霊魂に向けてお供え物をし、それを親族や近所の人たちに配るという風習「御霊祭り」だと言われています。だからこそ、お歳暮のような礼節を表現する風習は非常に大事なのです。日本において、こういった「感謝の心」を大事にする風習は、昔は非常に多くありました。 親戚の集まりというのも徐々に少なくなってきており、感謝の心自体が薄らいできているというのが、今の世の中の一面と言えるかもしれません。今の若い人たちでも、このお歳暮やお中元に関しては、しっかりやっているという人が多いようです。しかし現在、隣人ともほとんど顔を合わせない、挨拶もしないという人がかなり増えてきています。
現在
とりあえず、社会常識として贈っておく。より、贈るべき相手を厳選して贈る傾向が強くなっているのです。しかしこの風習も、時が経つにつれて徐々にそのあり方が変わってきているようです。そういう意味では、現在のお歳暮のあり方の方が正しい部分も多々あるのです。昔からの風習というのは、悪い意味で「義務的」「事務的」なところがありますよね。 お歳暮を贈るという事は、義務ではありません。しかし、これは本当に感謝の心と言えるのでしょうか?その答えが、現在のより厳選していくようになった傾向に現れているのではないでしょうか。親からきつく言われている。現在のお歳暮は、以前ほど多くの人に対して贈らなくなりました。こういった、「義務的」「事務的」なお歳暮は、昔は非常に多かったようです。 体裁を整える為に贈る。そうしないと、社会人としての良識を疑われる。古きよき時代という言葉があるように、こういったしきたりや風習というのはどうしても昔の方が美化される傾向にありますが、明らかに問題はありました。まして、高い物を贈らないと失礼にあたるという考え方は、むしろそれ自体が失礼です。 日頃の感謝を込めて、年末の時期に贈り物をするという風習のお歳暮。これは不況の影響もなくはないのですが、それだけではありません。ただ、悪い方向にばかり向かっているわけではなく、むしろより良い方向に進んでいると捉える事もできます。一見ケチっているように思えますが、そういうことではありません。
お歳暮の必要性
年末にお歳暮を贈るという儀礼にも似た風習は、今の時代にはたして必要なのでしょうか。その分、正確な思いの伝達とはならないかもしれません。個人的な繋がりが希薄化してきており、ドライでビジネススタイルの欧州文化がだいぶ浸透してきている今、このような形式ばった風習は、むしろ今の時代に合っていると言えるかもしれません。というのも、こういった制度がないと、なかなか感謝を伝えられない人が沢山いるからです。その為の舞台を整えてくれるのが、全国共通の制度なのです。 自分が相手に対してどういった思いを持っているのかという事を伝えるのは、結構難しかったりします。ただ、お歳暮という制度があるが故に、本来しなくていい出費をしてしまうと考える家庭も、本音を言えば多いはず。そういう意味では、お歳暮はとても必要な風習と言えるでしょう。直属の上司や親戚ですら、面と向かって「いつもありがとうございます」と改まって伝える機会というのはそうそうありませんよね。本当にこのお歳暮が必要なものなのか、今一度考えてみてください。 人間、なかなか素直に感謝や好意を伝えることはできません。ただ、逆に言えば、その儀礼的なフィルターがあることで、受け取る側も受け取りやすくはなっているのです。そう考えると、上手い具合に敷居を低くしてくれている制度と言えます。実際には、昔のままのお歳暮のあり方には疑問を持つけれど、お歳暮という制度自体はあったほうが良いと考える人が多いかと思います。これも、なかなか日頃感謝を伝えられない親に対して、「そういう日だから」と敷居を低くする事で、感謝を伝えやすくしてくれます。 同じようなものとして、母の日や父の日がありますよね。それが、お歳暮を贈るという行為で伝える場合、実に伝えやすくなるのです。もちろん、相手側としては、礼儀として、社交辞令として、あるいは社会の常識として、そのお歳暮を受け取る事になります。あるいは、バレンタインデーも同じ事です。